兵庫県佐用町へ。佐用町は町域の８割以上が山林という緑豊かな町。台風・豪雨災害の現場視察と町長との懇談、郵便局長との対話などを行いました。4月の合併選挙で旧４町から見事全員当選された５人の日本共産党町議が勢ぞろいで同行してくれました。

　04年の台風21号、23号は佐用町の山林のいたるところに風倒木と地すべりの被害をもたらしました。いまなお、あちこちの山肌に傷跡が残っています。

　今年7月の豪雨で、風倒木未処理地などで地滑りが発生。この民家も裏山の地すべりで納屋は全壊、母屋も一部損壊でした。

　被害を受けた民家の住人に話を聞きました。「100年以上この場所に住んでいてこんなことは初めて」とのこと。雨が降ったら恐いので親戚の家で避難生活中です。裏山の治山対策が急がれます。写真は、私の左から吉井ひでみ、ささだ鈴香町議。

　7月の豪雨による土砂崩れで通行止めになった県道上三河平福線の現場。上部に亀裂と段差があり現在地質調査中。写真は、平岡きぬえ（旧南光町）、金谷英志（旧三日月町）町議と。

　庵ざこ典章佐用町長と懇談。災害対策の要望とともに、「三位一体改革」による地方財政の終わりなき縮減に「合併して効率化の努力をしているのに、いったいどこまでがんばったらいいのか？」と不満も。不安定雇用の急増が、住民と町職員の間に垣根を作っている点も心配されていました。大事な観点です。

　来年2月から集配業務が廃止される予定の上月郵便局、南光郵便局の局長さんを訪問し懇談。「集配業務が統廃合されると配達距離は片道25キロ。とてもいままでどおりのサービスとはいかない」「サービス低下させないといっても無理でしょう」とのこと。とても無念そうでした。それぞれ18人から4人、14人から4人へと局員が激減するそうです。引き続き住民サービスが維持されるよう、体制確保も含めて、党として国会や近畿郵政局交渉で奮闘すると申し上げました。写真奥右が、鍋島裕文町議（旧上月町）。

　佐用駅前の少女像。

　佐用へは大阪から「スーパーはくと」で1時間半でした。