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大津、西宮で党創立記念のつどい 「敵基地攻撃」論、「中国をどう見るか」についてお話しました

2006年07月16日

photo きょうも党創立記念講演会のはしごでした。午前中は滋賀県大津市で、午後は兵庫県西宮市でお話しました。どちらもQ&Aが盛り上がりました。(写真は、阪急西宮北口駅前の風景。西宮市は人口急増中の大きな街です)

 大津では、北朝鮮のミサイル発射問題をめぐって、「敵基地攻撃」論にかかわるご意見やご質問をいただきました。このところ防衛庁長官や外務大臣、官房長官など閣僚から「敵基地攻撃」論が出されています。しかし、「やられる前にやっつけろ」というのは国連憲章違反の先制攻撃につながるものであり、外交的解決にむけた国際社会の努力を土台から崩す暴論です。軍事評論家も、間違いなく戦争になるし、仮に敵基地攻撃能力をもったとしても、それで北朝鮮のミサイルをすべて防ぐことはできない、したがってミサイルを撃たせない外交的努力が重要、と指摘しています。「敵基地攻撃」論が、いかに日本とアジアの平和と安全に無責任な議論かを大いに訴えていきたいと思います。

photo 西宮では、中国共産党との理論交流に関して、「現在の中国をどう見るか」とのご質問がありました。回答のなかで私は、日本共産党が、現在の中国を「社会主義をめざす国」として評価する重要な基準のひとつに、「政府や党の指導勢力の社会主義の事業に対する真剣さ、誠実さ」があることを紹介しました。口では「社会主義的国際主義」をとなえながら、チェコスロバキアやアフガニスタンへの武力侵略、日本共産党への犯罪的な干渉攻撃などを平然とやってのけたソ連の指導者たちには、社会主義の事業への真剣さ、誠実さはありませんでした。

 その点で、現在の中国の指導部は、毛沢東時代の日本共産党に対する干渉の誤りに正面から取り組み、真剣な「反省と是正」の立場を明らかにして、両党関係の正常化をはかるという誠実な態度をとりました(1998年)。その後、台湾問題やイラク戦争への対応など、中国の対外政策にかかわる対話でも、日本共産党からの問題提起に真剣に対応する誠意を示しました。こうした経験の積み重ねを通じて、私たちは、中国を「社会主義をめざす国」と認識する自主的な判断を下したのです。

 もちろん、この判断は、方向性についての認識・判断であって、中国で起こっているすべてを肯定するというものではありません。日本共産党綱領にも「政治上・経済上の未解決の問題を残しながらも」と付記しています。たとえば1989年に天安門事件が起きたとき、日本共産党は、平和的な運動を武力でおさえることは、社会主義的民主主義とは両立し得ない暴挙だと指摘しました。この問題では、いまも意見と評価の違いがあります。

 また、現在の中国社会では、急速な経済発展の過程で、社会的格差の問題、環境保護の問題、都市と農村の矛盾の問題なども生まれています。しかし、私たちは、中国の指導部に、「社会主義の事業に対する真剣さ、誠実さ」がある限り、こうした問題も、社会主義をめざす国ならではの優位性を発揮して解決していくであろうという展望をもち、そのことが21世紀の世界的な発展の力となることを希望しているのです。だからこそ、新しい国づくりの方針を科学的社会主義(マルクス主義)の理論から練り上げようという中国共産党の壮大なプロジェクトに、日本共産党も不破さんを先頭に協力を惜しまないという態度で臨んでいるのです。

 人々の中国への関心の高さを感じた講演会となりました。日本共産党の中国に対する認識と対応が、世界的にも大きな意義をもっていることをご理解いただければ幸いです。西宮では参加していただいた方の中からお二人の方が日本共産党に入党してくださいました。堀内照文参院兵庫選挙区予定候補らとともに喜びを分かち合いました。

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