2006年06月06日
党大阪府委員会の勤務員の皆さんを対象に、中国共産党との理論交流の報告会をさせていただきました。さすがに関心は強いようで、3階の大会議室にはたくさんの人が聞きに来てくれました。私は、レジュメにもとづいてちょうど1時間の報告。できるだけ理論交流の全体の雰囲気が伝わるように、そして私の感じたことを柱にしてお話しました。皆さん熱心にメモを取ったりうなづいたりで、とっても話しがいがありました。日中両共産党の理論交流の大義、日本共産党の綱領路線の現代世界における値打ちをつかんでいただけたなら幸いです。今後もどんどん報告会をもちたいと思います。 夜は、志位和夫委員長が東京の党本部ビルで行った教育基本法改悪反対の演説会を、CS衛生中継で視聴。1時間30分の演説は、教育基本法のもつ内容の深さ、それと対比しての政府・与党と民主党の立場の浅さを、大きな説得力をもって伝えてくれました。とりわけ、教育基本法が制定された当時(1947年)の文部大臣で、後に最高裁長官を務めた田中耕太郎氏の論文は、立法当事者が、国家による教育への関与の抑制という問題をいかに真剣に考えていたかを示すものとして深い感銘を受けました。付け焼刃ではない、教育に関する戦前からの歴史的経緯、国際的な到達点もしっかり踏まえた、構えた運動を展開したいと思いました。 以下は、中国共産党との理論交流報告会のレジュメです。不破哲三前議長の中国共産党との理論交流(5月22日〜27日北京)に同行して感じたこと 党大阪府委員会副委員長・山下よしき■ どういう立場で理論交流したか「あなた方が、壮大な未来をもった国づくりで、社会主義をめざす国ならではの優位性を発揮して大きな成功をおさめ、そのことが21世紀の世界的な発展の力となることを願って」(社会科学院での不破学術講演より)■ 中国共産党のなかに、新しい国づくりの方針を、科学的社会主義(マルクス主義)の理論から探求しようとする人たちがたくさんいた!・ 中央対外連絡部の人たち・ 学者・研究者の人たち(社会科学院、北京大、中央党学校などの教授)――旺盛な問題意識。“耳”だけでなく、“口”も“頭”も■ 日本共産党の新しい綱領と理論的な到達は、中国側の質問にすべて答えるだけの内容をもっている!・ 学者・研究者を代表しての7つの質問――@我々はいったいどんな時代にいるのか、レーニンの時代に対する定義と対比して、Aソ連崩壊の本質的、根本的原因は何か、B21世紀の世界の社会主義の展望は、C社会主義の道を実現するために、発展途上国と先進国にはどのような道があるのか、D社会主義と市場経済との関係はどのようなものか、E日本共産党の綱領の最高目標と最低目標はなにか、F毛沢東同志に対する評価は――に不破さんはメモも見ないでスラスラ回答――理論交流の様子は、歴史も立場も違うけれど、科学的社会主義(マルクス主義)という共通の理論、志をもつ者同士の響き合い、心の通い合いを見るようだった■ 理論交流の内容の一端を紹介すると…@「社会主義的変革の中心は、生産手段の社会化である」(日本共産党綱領)について・ 「分配」の問題をどうみるか・ いかに生産手段を社会化するのか・ 「生産力の発展」の問題をどうみるかA市場経済と社会主義の関係について・ 「市場経済を通じた社会主義」は遅れた国だけの道だとは思わない・ どこまでを「過渡期」とみるのかBヨーロッパの党について・ 「新共産主義」なる「理論」をどうみるか・ 共通して、世界の見方が暗い■ 日本共産党の反戦平和の歴史、自主独立の路線、激烈な反共攻撃のなかでの職場、地域、学園での活動をあらためて誇りに感じた!・ 理論交流のはじめに日本共産党の自己紹介・ 「日本共産党員は党員であることを名乗らないのか?」という質問 ――理論交流の土台には、84年の歴史と路線、党支部と党員の奮闘がある■ 盧溝橋にある中国人民抗日戦争記念館を訪ねて・ 中国侵略反対を訴えた日中両共産党の共同声明(1931・9・20)・ 展示の前で無言になる中国の子どもたち<おまけ>○ 中国で「あなたのことを知っています」と言われた!○ 北京の最大の変化は本屋!? 以 上