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奈良で重症心身障害児施設を訪問 「党を語るつどい」も

2006年04月21日

 奈良へ。午前、山村さちほ県議とともに、重症心身障害児施設「バルツァ・ゴーデル」を訪ねました。「重症心身障害児施設」とはどんな施設か?まずは、社会福祉法人「バルツァ・ゴーデル」のパンフレットからご紹介します。

 「重症心身障害児とは、重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している人たちをいいます。障害が重く、ほとんどが全面的な生活介護を要するだけでなく、障害に起因する問題(てんかん等)やさまざまな健康的な問題をもつ場合が多いため医療的な支えを必要としています。

 そのために重症心身障害児施設は児童福祉法上の機関であると同時に、医療法で規定されるところの病院でもあり、『医療・看護、療育、介護、学校教育、リハビリテーション』が力を合わせて重い障害を持つ人たちの生活を支え、人が人としての普通のことが当たり前にできるライフステージを目的としています。

 児童福祉法上の施設になっていますが、重症児施設は障害の程度が重いことと、医療的ケアが必要な人が多いため18歳を超えても入所できることになっており、それぞれのハンディキャップに応じたこまやかな重症児・者療育のあり方が求められてきています」

 つまり、重度の障害児・者の入所施設であり病院でもあるということです。「バルツァ・ゴーデル」は、定員80名、ショートステイ8床。職員・スタッフは、医師、看護士、薬剤師、指導員、療育員、保育士、介護福祉士、PT・OTの各療法士、栄養士、調理師など総勢140名になります。  

photo 統括責任者の高野さん、事務局長の大塚さんにお話をうかがいました。4月からの診療報酬マイナス改定と、障害者自立支援法の施行で「ダブルのダメージ」を受けるといいます。とくに療養病床の診療報酬引き下げで施設が大幅減収になること、「応益負担」の導入で本人や親に新たな負担がかかることが問題です。

 「ここにいる人たちは、他へ行けといわれても行けない。在宅もムリ」「入所前てんかんが毎日起こっていた人が、入所して週1回、月1回になる。ではもう医療はいらないのかというとそんなことはない。施設では日々看護師が患者の健康状態を管理しているからてんかんが減るのであって、在宅ではまたもとに戻る」とも。

 国は特別な事情を理解して施設の収入が減らないようにしてほしい、奈良県として独自の上乗せや看護士確保の支援をしてほしい、など具体的な要望もいただきました。当然の声であり私たちも力を尽くしたいと思います。

 施設内の見学もさせていただきました。玄関ロビーでは、子どもたちが車椅子に乗ったまま、沖縄の音楽に合わせて体操しています。ほぼマンツーマンで付いて指導しているのは近くの養護学校の先生たち。訪問教育です。手を持ってもらって動かすことが楽しいのでしょう。笑顔がこぼれる子どもたち…。

 昼食の見学もしました。ベッドで注入する人と、食堂で介助を受けながら食事する人がありました。食事介助もマンツーマン。一人ひとり食べやすい車椅子の角度があり、口の開け方も違います。その人に合わせてスプーンやお箸を使い分けるとのこと。まさに「マンパワーがすべて」です。

 体操している子どもたちの笑顔を見て思いました。どんなに重い障害を持つ子どもでも、この世に生を受けた限り、人間らしく生きる権利がある。そしてそれは社会全体で保障しなければならず、それができる社会こそ真に豊かな社会なのだ、と。

 懸命に障害児・者に向かうスタッフの姿を見て思いました。この仕事は、よほど高い知識と崇高なヒューマニズムがなければ務まらない。それにふさわしい社会的地位と賃金が保証されなければならない、と。

 政治の果たすべき使命を、またひとつ心に刻むことができました。ありがとうございました。

photo 午後は、奈良市内2カ所で「党を語るつどい」。山村さちほ、田中美智子の両県議、小林てるよ、北村たくや、井上まさひろの各市議とともに、国政、県政、市政についてお話し懇談しました。

photo 「日本共産党の防衛政策、領土問題の考えを聞かせてほしい」「公共事業はある程度やる必要があるのではないか?」「共産党は小さくて力にならないとの声にどうこたえたらいい?」などなど、たくさんのご意見ご質問をいただき、有意義なつどいとなりました。合わせて70人の方が雨の中参加してくださいました。感謝です。

ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
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