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憲法9条は贈り物、宝物――新しい年を迎えて

2006年01月02日

 昨年の総選挙の最中のことです。高槻にすむ叔父が話があるというので訪ねました。戦争中、叔父の兄は潜水艦乗りだったそうで、170人の乗組員とともに南洋の海の底に沈んだまま、いまだに骨ひとつ帰ってこないという話でした。当時兄は22歳、叔父は19歳だったといいます。叔父とは長いつきあいですが初めて聞く話でした。そして私をまっすぐ見据え、戦争だけはしてはいかん、なんとしても憲法を守ってほしいと訴えるのです。戦後60年、いま語らなければ兄の死が無駄になる――そんな思いに駆られて叔父は重い口を開いたのだと思います。

 おなじく選挙中、京都の八坂神社前で宣伝していると、若いカップルが声をかけてきました。これ知っていますか?と突き出す彼の手首にあったのはホワイトバンド。バンドに刻まれた3つの星印には、世界では3秒に1人、貧困のために子どもたちが死んでいるという意味が込められているそうです。世界中のNGOがとりくむこの運動に、日本では若者たちが敏感に反応しているとも。私にもこれをつけてがんばってほしいと手渡されました。

 バンドを腕にはめながら、私は経済同友会の終身幹事でもある品川正治さんの言葉を思い出しました。品川さんは、日本の国民が憲法9条を守り抜いたなら、世界は大きく変わるだろうといいます。日本の政治力と経済力を、アメリカの戦争への協力ではなく、貧困や環境問題を解決するために生かせるようになるからです。なんと壮大な展望とロマンのあるお話でしょう。

 憲法9条は、過去から現在への贈り物であり、未来に生かすべき宝物です。大阪でもさまざまな地域でさまざまな人たちが、宝物を守るために声をあげ、力を合わせはじめています。一方、宝物を壊そうという人たちにはひとかけらの大義もありません。歴史の教訓を見ず、ただ大国につき従っているだけです。だから私はこのたたかいは必ず勝つと思っています。世界中の子どもたちもそれを待っています。

 とてもやりがいのある歴史的瞬間に迎えた新しい年が、日本と世界の人々にとって希望ある年となるように、みんなでがんばりたいですね。

(「大阪民主新報」新年号より)

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